2/15/2007

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅 <とうとう犬ぞり!編>

前日のサウナの衝撃も覚めやらぬうちに次の日の早朝。

とうとう念願の犬ぞりの日である。朝も元気に起床し、ユースから無料で借りられるウェアに身を包み、オーナーの息子である犬ぞりマスターを待つ。お兄さん到着。私と同じ年くらい?なかんじ。名前はアンドレアス。

なんとその日は犬ぞり参加者が私1人だった。「ラッキーだねー!」と言われる。

アンドレアスが運転する、高速スノースクーターの後ろに乗せてもらい、犬たちのもとへ。このスノースクーターがまたものすごい速さで、コワおもしろかった!

昨日すでに犬たちに挨拶をすませてるので、やぁ、また会ったね!ってかんじ。そこでアンドレアスが、「さ、犬たちにハーネス(っていうのかな?)つけるところからやってみよう!」と言った。50頭のなかから、アンドレアスが私に(女性に?)適した犬を選んでくれているらしく、その犬たちの檻の中にはいって、ひたすらハーネスを装着。犬たちは人が入ってきたことが嬉しくて、もうジャンプジャンプである。キスされまくり。これから重労働だというのに、健気な子たち・・・。(実際、犬ぞりという作業は犬たちにとってガンガン走れるからうれしいのだろうか?それとも、重くて面倒くさいだけなのだろうか?疑問である。)

ここで大きな誤解が・・・。私は最初、よく雑誌とかで見るような、お客さんはただソリの上に座ってて、マスターがそのソリを運転してくれるのだと思っていたのだが、どうも私が自分で運転するらしい流れだ・・・。アンドレアスは自分のソリを準備し、どうも私に運転の仕方を教えてくる。「(・・・え?自分で運転・・・?)」という不安がよぎる。そしてその不安は的中!

アンドレアスがもう、颯爽と自分のソリを走らせはじめ、後ろでアタフタしてる私に「付いてきな!Have a fun!」と言って走り始めてしまった・・・。

(ハ、ハヴァ ファンっていきなり言われたって・・・)と、焦りつつも、はい、ここでまた出ました~、”ここまできたら・・・行くしかない・・・!!”という変な思い切り。

そして私も走り始めた@自分だけの犬ぞり・・・・

←(この逞しい顔つきと、ピンととがった三角の耳が素敵すぎます・・・。)

いや、これが早いのなんのって・・・犬ぞり。ビュンビュン飛ばします。私はなんとか立って、アンドレアスの後ろをついていくのがやっと・・・。スノボ経験はある私だけど、また違う意味のスピード感で、生きた心地がしない(マジ)。やる前は、のん気に2時間コースと3時間コースで迷ったくらいだけど、2時間にしといてよかった・・・と最初の数分で思ったね。

でも、まあなんとかコツがつかめてきたその時、事件は起こった。

なんせマスターと私2人きりだったもので、マスターも言ってたけど犬たちがいつも以上に飛ばしていた。(いつもは8人くらいいるのでスピードも遅いらしい)

そのスピードで、急な下り坂+左折という場所にさしかかったとき、犬たちは勢いよく角をまがった。

その瞬間、私は空中に放り出されて、そのまま地面に叩きつけられた・・・。もう、頭の中で鮮やかなオーロラが見えましたね・・・。

数分間(に感じたけど、実際もっと短かったんだろうな・・・)もう痛くて痛くて起き上がれず、地面に突っ伏す。犬たちは前を走っていたアンドレアスが停めてくれた。犬たちの「え?転んでんの?」という視線がイタヒ・・・。

アンドレアスが駆け寄ってきて起こしてくれる。右肩がジンジンと痛い。「肩をまわしてみて」と言うからまわしてみたら、なんとかまわる。「骨は折れてないね。このまま走る?それとも引き返す?」と聞かれる。もう、どうせ半分くらいまできてるし、この際最後まで行ってしまおうと決意。

「・・・い、行きまっす・・・!」

もう、その後は犬ぞりの振動が右肩にガンガンくるので、片手運転というすごく手馴れた感のある運転までしてしまう。慣れてくると、凸凹のときの膝のバネ使いとか、スピード制御法とかがわかってきて、だんだんと「犬ぞりサイコー!」って気分になってきた。

相変わらず立ち直りは早いのであった。

出発したときはまだ薄暗かった外も、だんだん明るくなってきて、なにしろ朝日がまぶしいアビスコの広大で真っ白な雪原を犬たちと走るのは、負傷していたとはいえ、かなーーり気分爽快!

すごいのは、犬たちはすごいスピードで走りながらおしっこやウ○チをボタボタとするところ。それをよけようとするとバランス崩して転ぶので、極力気にしないように走る。犬たちの勢いはほんとすごい!しかも道が2手に分かれてるところとかで、マスターが「右!」って言うとちゃんと右に入るし。時々間違えちゃって、マスタに「右だってば!」言われると、犬たちが「・・・?え?あ、右ね。はいはい」ってかんじで方向転換する姿がまた萌える。

しかし肩はジンジンと痛み、身体を打ちつけたときにカメラがどうなったのかが非常に気になっていたので、途中で休憩してカメラのチェック。うれしいことに、私の3年も使っているデジカメちゃんは生きていた!かなりホッとする。しかし電池はほぼなくなっていたので、慌てて記念撮影。アンドレアスが撮ってくれました。

←運転手、おいら。

あぁ・・・犬ゾリの仲間たちと記念すべきこの1枚!感動です!!

4匹みんなが前向いてなくてちょっと残念だけど、後ろの列の左の子がカメラ目線できゃわいい~☆

もう犬たちはこうしてる間も、「早く行こうぜ!早く行こうぜ!」とものすごく引っ張る。

そして、のこりの犬舎までの道のりをなんとか完走したのでした・・・。

それにしても、慣れてくると本当に楽しいものです、犬ぞりって。負傷したにもかかわらず、またやりたくてたまりません。

とにかく、念願の犬ぞりが出来て、記念すべき日でした・・・。完走記念(?)の、表彰状までもらいました。

そうそう、このアビスコよりもうちょっと観光地化しているキルナとかアイスホテルとかで犬ぞりすると、ちゃんと運転手さんがいて、客は座っているだけでいいらしいです・・・。同じ時期にキルナで犬ぞりをやった友だちに、犬ぞりで怪我した話したら「よくあれで怪我しますね~」と笑われたけど・・・汗。それはたぶん自分で運転だったからじゃーーー!泣。

というわけで、自分で運転したい人はアビスコ、乗ってるだけがいいならキルナってかんじでしょうかね・・・。

それにしても、この時に打った肩が意外と尾を引くのだった・・・。

つづく

2 kommentarer:

Anonym sa...

待ってました!犬ぞりエピソード!!
ヽ(´∀`*)ノワーィヽ(*´∀`)ノワーィ

負傷のいきさつがわかったけど、かなり激しかったようだね。。。汗
もう完治したのかな??

ワンコたち、走りつつう○こするんだ!!旅の途中でうん○休憩とかではないんだね。でもその自然な感じがいいね。ウンウン。
記念撮影もなかなかいい感じに撮れてるし!
再チャレンジでは是非3時間コースでがんばって!

Aco sa...

みさ>

どうも!肩は97%治りました。天候とかでごくたま~に痛むこともあるけど、もう重たい荷物も持てるし、寝返りもうてるし☆

なにより、うつぶせで枕を抱えこむようにして寝るのが好きな私にとってそれができなかったのはけっこうキツかったな。誰でも好きな寝る体勢ってあるよね・・・?!

そうそう、ウン○はなかなかワイルドだったよ。色々なウ○コの仕方があるんだな~って感心しました。

うん、次回はぜひ3時間いってみたいです・・・。でもあのおじさんのいる同じユースにまたいくのはちょっと怖い気もする 汗。