2/28/2007

オーフスに行ってきました<ニャーオ編>

お友だちの家はオーフス郊外のモダンな一軒家が立ち並ぶ、閑静な住宅街にありました。

さっそくお邪魔すると・・・と、そこに!!!

かわゆ~いニャンコが2匹もいるじゃ、あ~りませんか!

←バスルームの床(床暖房がきいてて温かい)でひたすらお伸びになるお2人。

奥の茶色い子のほうがお兄さんで、日本からデンマークまでつれてきた、いわゆる日本猫なシマノスケ様。

手前の白い靴下の黒いお坊ちゃんは弟分でまだ子供のクロちゃん。デンマークに来てから、最近お隣の人にもらったというデンマーク猫です。

なんか、国が違うからか顔つきがなんか違うようなかんじもしますね~。

右奥にあるのはシマノスケ様のお気に入りのウサギの毛皮だそうです。自分の子供のように可愛がっているらしいです。

←このシマノスケ様のグンニャリ感!

ネコってほんとに犬にない柔らかさがあるよね~。

それにしても・・・クロちゃんはうまい具合に両足はハイソックス、両手は白い手袋してるみたいに黒い毛に白い毛が映えてて・・・萌え~~。

私はさんざん犬犬書いてますが、基本的には動物はなんでも好きです。

自分で飼うとしたら犬だけど。あの、帰宅すると狂喜乱舞で走ってこっちに向かってくるかんじが好き。猫もそうですか??

猫は実は一度も飼ったことないのでわからないままこんなこと言えないですけどね・・・。勝手に外に出てしまうことも、私だったら気が気じゃなくて・・・私、過保護な親タイプか・・・?!。

でもほんと、犬も猫もかわいいっす!動物いると和みますね・・・。

←このシリアスな表情と、白いおててにあるピンクの肉球がタマリマセン。

そしてこの鼻筋!ちょっとわけてくれ~~・・・。

クロちゃんはイタズラ盛り。シリアスな顔で色んなイタズラを繰り広げます。見ているだけで笑える。

そしてクロちゃんは流しで水を使っていると、一番新鮮な水を飲みにこうやってやってくるのです。

頭や手が濡れようとお構いなし!お水をゴクゴクやってます。

シマノスケ様は基本的に1人でマッタリしてるのが好きなようで、ほとんど私の目の前には現れないんだけど、突然現われて膝の上にのってきたりするところが「かわいいな~、おまえ~」ってかんじです。

あ~あ、なんか動物欲しいな~。

こないだ動物を欲するあまり、スーパーで小さいぬいぐるみを買ってしまいましたよ。600円くらいのやつ。こういう波って1年に1回くらいくる。

そして街情報に・・・

つづく

2/27/2007

オーフスに行ってきました<出発編>

もう3週間前のことになってしまうんですけど、デンマーク第二の都市、オーフスに行ってきました。

知り合いの日本人のご家族が住んでて、以前から同じ北欧にいるうちにお会いしてみたいと思っていたところ、丁度冬休み中に買ったスカンレイルパス(北欧4カ国内を2ヶ月間に5日間使える)の期限も迫ってるし、まだ3日間余ってたのでこのチャンスに!ということで週末泊まりにいかせていただきました!

旅って小旅行でもロング旅行でもいつでも胸がワクワクしますな♪

今回は身軽にバックパックのみ。

最近かなり荷造りが早くなってきた気がする・・・。自分でも「(こんなに早く終わって忘れ物ないか?!)」と不安になるくらい。

ま、そんなことはいいとして、旅の始まり~!

まずは地元の駅からお隣デンマークのコペンハーゲン駅まで電車で45分ほどいく。

コペンハーゲンで ”インターシティ・リュン” って電車に乗り換えて、オーフスまでは約3時間。

スカンレイルパスは座席の予約まではできないので、座席は別料金で予約しないといけないんだけど、あまりお金を使いたくなかったので、適当に座って、誰か来たらどけばいいし、席空いてなかったら3時間くらい立っててもいいやってことで、予約なしで挑む。

インターシティ・リュンには少なからずも驚きを隠せなかった。、(回りくどい表現のわりにたいしたことないです。)なんとセカンドクラスがファーストクラスなみに広々としており、まったくもってラグジュアリーな空間が広がっていたのだった。

←これ、セカンドクラスですよ?

最初ファーストだと思い込んでて、どこまで行ってもファーストじゃん!と思って、車掌さんに「あの~、一体どこにセカンドクラスあるんでしょか?」聞きに行ったら、「え?ここ全部セカンドだよ」と不思議そうに言われて、思わず「広々しておりますね~」と言ってしまいました。

しかもなぜかなにか間違えたかと思うほど誰もいない。どこにでも好きに座れるかんじだったので、せっかくなのでテーブルのある席にしました。

後頭部にはマクラ(?)もついてるし、座席もかなりゆったり。

壁に描かれたオウムの絵もなんか楽しい気分になります。座席の色合いもなんかいいかんじ。

それにしても清潔で広々してて精錬されててすごい。スウェーデンのX2000もなかなか素敵な電車だけど、これはちょっと上をいってるんじゃないかと思ったよ。

そしてスウェの電車と違う点は、日本みたいに車内で売り子さんがお菓子やサンドイッチや飲み物を売りに来ること。売り子さんといっても渋いおじさんだったけど。

弁当、水、おやつ完備できてたけど、やはり車窓を眺めながらの温かいコーヒーははずせないということで、コーヒーのみ注文。スウェ語で注文してみたけど、難なく通じてた。デン語とスウェ語はけっこう似てるからね~。

←私の旅は1杯のコーヒーとキットカットからはじまる。

(なんちゃって。プッッ)

それにしても誰もこの車両にこないうちに列車はスムーズに時間通りスタート。騙されてるんじゃないか、このままどこか違う世界に行ってしまうんじゃないかと思うほどひと気がない。

でも、ま、別にいっや~~と、いつものテケトーなかんじでコーヒーをすすりながらチョコをもりもりとやる。

こういうかっこいい電車に乗ってパソコンとかやってると、気分はミッションインポッシブルだよね。私だけ?あの、急いでデータを転送するシーーン!!トンネルの中で通信が途切れそうになるまえに・・・いった!!!気分はマックス!(実際にパソコンやってたのはマックスの部下だったっけか?)頭の中でテーマソングまで流れてくる。

と、またいつもの自分を映画の中の人にみたてる妄想特急にも同時に乗車してしまうのであった。

途中でチラホラ乗客がきたけど、私の席は誰ともかぶらず、よかったよかった。

しかし、この週末の週明けまでの宿題もけっこう多く、3時間はその宿題のことを考えてたらあっという間にオーフスにつきました。

そこで会いたかったご家族と感動のご対面っ!!!

つづく

セムラ中毒

昨年も今くらいの時期に同じようなことを書いたと思いますが、今の時期にケーキ屋さんからスーパーにまでガンガンならぶこのケーキ。

セムラちゃんです。

シュークリームみたいな外見に騙されてはいけない。これはシュー生地ではなく、正直パンです。パン。だから、(私はまぁ全然余裕なんですけど、)おなかいっぱい食事したあとにちょっとデザートで・・・という系ではありません。「パン1個くらいいけるかな?」くらいの勢いで臨んでください。(しつこい。)

それにしても毎年のことながら・・・ハマっちゃうんだよね~・・・。

今年はすごいよ、2週間に10個食べたよ。つまり1週間に約5個。つまり1日0.7個。(どうでもよい。)なんか夕方くらいになるとムッショ~に食べたくなってしまって、買いに走ったり自分で作ってみたり。どのケーキ屋さんもほぼ同じ形態でこう大作りなケーキなんだけど、パンのパサつき具合とかクリームの甘さなんかで微妙に変わる。お気に入りの店もみつけたその矢先・・・

いっきに飽きた。いっきに食べ過ぎた。(←ありがち。)

ハマると毎日食べていっきに飽きてまったく買わなくなるこの習性、母にそっくりなのであった。

あ、もちろん大好きなことには変わらず、あれば喜んでいただきますが、自ら買いに行ったりはしなくなったな~。ちょうど10個食べたあたりからだ。

あれ?でもなんか今書いてたら食べたくなってきた・・・かも・・・。

外が寒い日に、暖かい室内で友だちとケーキ食べながらお茶するってシャーワセ感じますよね☆

それにしても、スウェーデンって南端だろうと北端だろうと田舎だろうと都市だろうと、ほぼ同じケーキが売ってるんですよね。日本のあのケーキの種類の豊富さ、繊細さを見たら驚くだろうな~・・・。

同じとはいえ、やはり値段はけっこう違うみたいです。私の今いる町では1個13SEK~16SEK(約220円~270円くらい)ですけど、ちょっと先の大き目の街では20SEK(約340円)だったりして、電車で10~20分しか離れてないのにけっこうな差だなと驚いてます。

でも、ケーキで350円くらいなら日本より全然安いけどね。でも手のかかり具合が明らかに違うと思われる・・・。

ところで、先週かなりの雪が降りました。でも、先週末に雨が降って、またかなり消滅した。

←これは私の部屋の窓からの風景です。

窓につるしてるオーナメントはカワイイ!と気にいったものをチマチマと集めてつなげただけです。

雪の結晶に星。どのモチーフも好きです。

あーーー、自転車族の私としては、早いとこ雪なくなってほしいです。スウェ人は「外が明るくなってイイ!」って喜んでるけど。

雪用の靴も持ってないけど、このまま買わないで冬を走り抜けたいです。

2/25/2007

冷めやらぬ犬ぞりへの愛

ケガをしたにもかかわらず、犬ぞりにすっかり魅せられてしまった私・・・。
フとした瞬間に犬ぞり情報を見たり犬ぞり写真を漁ってる自分がいる・・・。

相変わらずはまりやすいっす・・・。

こんな映画あったんですね。

http://www.movies.co.jp/nankyoku/

み・・・・観たいぃぃぃぃ!!!!

そういやぁ~、けっこう昔に「動物のお医者さん」って漫画にハマってましたが、なんか犬ぞりのエピソードがあった気がする。また読みたいな~・・・。あれ、面白いですよね。

小さい頃家に「南極物語」があって、読むたびにボロ泣きでしたけど、それのリメイクらしいです。

こういうボロ泣き映画は一人でひっそりと楽しみたいものですな・・・。

私がいつ何度観てもまたは読んでも頬を涙がつたう作品。

・南極物語
・ハチ公物語
・フランダースの犬
・奇跡の旅

・・・・・・全部犬じゃん!!!!

今回のブログでは、私がネット上で拾い集めた素晴らしい犬ぞり写真をお披露目しております。

完全に自分の世界です・・・スウェーデン関係ブログでもなんでもない・・・すみまシェンゲン条約。ププ・・・

←ステキです!かわいいです!

赤ちゃんも犬も!小さいワンコだからって、この本核的な口の空き具合!

日本のかたの写真です。私も一度は考えた。うちのチワワでも赤ちゃんなら引けるかな?と・・・。

実行されておられるかたがいらっしゃいました。感服でございます。

←犬ぞり戦士たちのやる気もいろいろ。

左のムクムクおぼっちゃんのやる気なさげな表情にも萌えざるをえません。「(となりのヤツテンション高すぎなんですけどぉ~・・・)」って言ってますね。

もちろん、右のやる気マンマンのお坊ちゃんも眩しいです。みんな輝いてる!

うしろのほうで倒れているお友だち~!大丈夫ですか~?!

ドン引きされる前にこのへんで切り上げます。

(え?もう遅い?)

何故・・・そんなにオサレなの?

少し前の話になりますが、マルメの友だちの家に泊まりに行きました。

23歳のスウェーデン人と、スウェーデン人×デンマーク人の女の子二人暮らしです。

このアパートは築100年以上だそうで、見るからに最近の新しいアパートにはない重厚さ。最近建ってるアパートもモダンでかっこいいけどね。好みはけっこう分かれそうですな。

私自身はどちらかというとこういう古いんだけど味がある系が好きっす。

確かに古くて機能的な使いやすさはわからないけど、とにっかく趣があって素敵!

この、白木の、木の幅の広めな古いフローリング(特に憧れ。)に真っ白な壁、ペンキの剥げ具合がまたいいかんじな棚やドアや縦長の窓。どれもこれも「ステキなアパートだねぇ~・・・」という感想しかでないかんじです。

間取りは、大き目のリビングルームに小さめの部屋2部屋。この2部屋は彼女たちのそれぞれの寝室。そして改築されて床暖房になってて暖かさが心地いい、バスルームとキッチン。

そしてこの女子2人組のセンスにもいつものことながらただただ脱帽なのでした・・・。

私は特にスウェ人の子のほうと仲いいんだけど、彼女はマルメ大学で音楽の先生になる科をとっていて、バイオリンとピアノの名手。彼女のセンスだと思うんだけど、さりげなくおかれた楽譜立がいいかんじっす。

そして中古で買ったという古い革張りのソファも、落ち着いた雰囲気。

基本色は白と茶色なんだけど、ところどころにおかれた小物類が落ち着いたグレーとパープル系。

まあ、好みもあると思うけど、23歳くらいの女の子だとけっこうきれいな明るい色とかにいきそうだけど、そういう色を極力おさえたかんじが大人っぽいオシャレさの空間を作っているのかもね~・・・。

友だちの寝室も、白基調なんだけどさりげなくかかっているグレー×水玉のブランケットがアクセントになってます。

シンプルながらオサレで落ち着く雰囲気・・・メモメモ・・・(とかいいつつ、全然活かせないんだけど・・・悲)。

最上階で天井が斜めなのも、頭ぶつけそうではありながらもまた屋根裏風(小公女セーラを読んだ、小さいときからけっこう憧れている。)が漂っててなんかいい。

それにしても、物を一体どこに収納してるの?!と問い詰めたくなるくらいスッキリしている・・・見習わねば・・・あぁ、見たくない、自分の部屋。

マルメの駅からは徒歩だと30分くらいかかっちゃうんだけど、スウェ人のほうの友だちは車持ってるし、バスもあるので問題ないらしい。気になるお家賃は月9万5千円くらいだそーです。でも、半分に割れば一人5万だから、1人はバリバリ働いてるし、もう1人は学生だけど奨学金とバイトでなんとかなりたってるのでしょうね~。

でも、スウェ×デンのほうの女の子が今年の6月に結婚して、夫婦でここに住むらしいので、スウェ人の子のほうは出なきゃいけなくて、今アパート探し中らしい。いいところがみつかるといいね!

というわけで、Acoのインテリアチェックでした~。

2/24/2007

チワワ三昧

ちょぴっとお久しぶりです。

(コメントくださったかた、遅くなってすいませんでした!)

1週間学校休みだったので、羽を伸ばしまくってしまいました。そのへんの話はいずれまた書きます!

ところで、以前から私のブログをチェックされているかたはご存知かと思いますが、ここでの私の仲良くしている友だち一家は大のチワワ愛好家です。

(詳しくは2006年の2月あたりのブログ参照。)

門にすでにこんなチワワ愛好家丸出しなプレートが。

”オイラは1.2秒で門のところまで走れるぜ。アンタはどのくらい速いんだい?”

と、競争心丸出しです。

1.2秒はないだろ~ってツッこみたくなるけど。

いや、でもほんとチワワのすばしっこさには脱帽ですわ。

そして私の実家も、私が小学校低学年の時から常に家にチワワは欠かしたことがないってくらいのチワワ好き(というか、犬全般好きです。)なので、この家族とは色々と犬話はあうし、なにより今のこの実家のチワワボーイズ2匹から遠く離れて生きているという状況で、好きな時に犬に会える、そして毛皮を触れるというのは類まれなる特権なのであります!!(誰?)

ってことで、1匹チワワがいるだけでも萌え萌えなのに、なんとそこに約1ヶ月前、新たなチワワの仔犬ちゃんが仲間入り!

むちゃかむんちゃかむちゃちゃーーーーーー

かわいっでちゅねかわいっでちゅねかわ・・・

%&’$”#$%”&’$*‘@;;*「」!!!

・・・と、これまた壊れてしまうくらいの可愛さなのです。

1.5キロくらいしかない、ショートヘアチワワの坊ちゃんです。

小さいのに、気が強いというチワワの性格そのまんまです。

ぬいぐるみより小さいのに、大きい人やものにどんどん向かっていく。

このバナナのおもちゃは実物のバナナと同じくらいの大きさ。体長はバナナ1.5本ぶんくらいしかない・・・。

と、放課後はこの子と以前からいるロングコートチワワの女の子に会いにいそいそと向かって行っていたのですが・・・

なんと2週間前・・・

その、お姉さんのほうのチワワがなんと・・・

6匹の赤ちゃんを出産・・・!!!!!!

←こちら。

どうか写真をクリックして、彼女の足元に横たわる赤ん坊たちを見てください・・・。

初めての出産で、しかも6匹で、出産には数時間かかったらしい。

この写真は、まだ産まれて3日のころ。目もあいてないのに、ちゃんと犬の姿、模様もしっかりしています。

左端の子はすでにママとそっくりの模様!

今まで生まれたての犬の姿を見たことがなかったので、本当にただ感動。数時間見つめていました。(母犬を疲れさせないようにね、もちろん・・・)

本当に手の平の部分(指除く)だけに乗るサイズ。こんな小さな命に感動・・・。

仔犬たちは四六時中おっぱいを飲んでます。ママ犬はこれまたいつも6匹のお尻をチェックして、排泄物をなめてる。いままで外に出て走り回るのが大好きだった子なのに、全然外に出ようとしないで、常に仔犬たちの面倒をみてる。

偉いなぁ~・・・。

家にチワワが8匹!!!という夢のような状況に、私の頬はただただゆるみ、口からは赤ちゃん言葉がほとばしり出るのであった。

今後も婆やは成長を見守ります。

目も開いて歩くようになったら・・・

もう、萌え尽きて倒れそう。

2/16/2007

気分はマイケル♪

ブログ熱が高まっているうちに日ごろの遅れをとりもどすのだぁ~!
(そして、また一気に書かなくなるのであった・・・波ありすぎ)

自宅に戻ってきて数日、右手がほとんど使えない日が続いた。食べるのも左手、髪の毛洗うのも左手・・・。そして服は前にチャックがあるやつとかカーディガンばかり。右手が利き手だっただけにキツイ。

あとキツかったのは、夜中寝返りうって右側が下に来ただけで飛び起きるほど痛かったこと・・・。

でも・・・スウェーデンで歯のレントゲン撮って1万円とか、そういう怖ろしい話を聞きかじっていたもんで、貧乏な私には怖くて病院に行けず、モンモンとしながら数日過ごした。

でも、痛みはひかず、鏡で見ると、見るも怖ろしい、直径15センチくらいの青アザが・・・。

しかし、やはり自分の身体は大事にせな・・・と思い、病院に行くことを一大決心。
(さっさと行きなさい。←心の声) やはり、「もっと早く来てくれてればね~」という事態は避けたかったので・・・。
←これが地元の病院です。

年明けだけど、まだクリスマスチックなものが置いてあります。

ウワサに聞いていたとおり、病院の中をたらいまわしにされる 怒。

あっちで待ったり、と思ったら「あなたはあっち」と言われたり・・・。まぁ、予約もしてなかったからね・・・。

朝11時過ぎに行って、ようやくドクターとご対面したのが昼過ぎの1時。

若くてサワヤカな女医さん。そして名前はサラ先生!サラ女医!

なぜ私がこんなにサラ女医さんに興奮しているのかがそこの君にわかるかな?

←ザ・アンサー。

プリズンブレイクのマイケルの先生もサラで~す♪

う・・・美しい!!

そんなことでテンションがあがる自分に、自分で「苦笑」。

と、すっかりマイケル・スコフィールドになった気分で肩を見せる。

アザがすごいけど、これはレントゲンを撮らないとわからんってことで、レントゲンを撮りに、また別の建物まで行く。(けっこう距離があった・・・ムーー)

そしてレントゲンができて、また引き返す。

結果は・・・「鎖骨にヒビ」

犬ぞりで鎖骨にヒビ入れてしまいました・・・。

でも、サラ先生いわく、折れてはいないから、時間で解決するしかないって。で、簡単な固定するバンドをもらって終了。

気になるお値段は・・・。

私がスウェーデンのパーソナルナンバーを持っていたこともあり、合計150SEK(2550円くらい)。

ま~・・・これならいいでしょ・・・。

フィンランド人の友だちが、あまり説明もしないまま自分で運転させられて怪我したわけだから、あまり高かったら犬ぞりのユースに診断書送ってお金もらいなよ!と息巻いていたんだけど、まあこの値段ならいっか・・・ってことになる。

鎖骨にヒビ入ってるのに、怪しげなマッサージで治るはずないよね~・・・。

で、サラ先生に「問題がなかったらもう来なくてもいいわよ。それと、ホームドクターを決めることを勧めてるんだけど、私があなたのホームドクターになりましょうか?」とうれしい申し出が!

「はい!是非!喜んで!」と大きくお返事。

←スウェーデンの病院とかって、こういう全員の顔写真、役割、名前が張り出されてます。みんなサワヤカな笑顔が素敵です。そして、やはり女性のパワーを感じます・・・。

サラ先生は右の一番上のショートカットの先生☆

マイケルの気分で折りヅルでも置いてきたかったよ。プププ。

ということで、いまさらですけど、1月いっぱいは右腕があまり使えなくて、けっこう腐っていた月でした。

今は90%治ったかんじ!時々痛むけど、もう平気!

健康って素晴らしい!

そして旅は終わる。

最終日。明け方4時半に起床し、空港に向かう。

全部で20日間に渡るスウェーデン縦断の旅。

スコーネ(南部)→ダーラナ→ストックホルム→キルナ→アビスコ。

途中、高熱出したり、歯のインレー(銀のつめもの)が取れたり、ゲーしたり、肩打ったり、江頭になったり・・・と、まあ色々なハプニングもありましたが、終わりよければ全てよし!(と、簡単に片付ける自分・・・)

くさいこと書きますが、数え切れないほどのスウェーデンでの友だちに再会し、そして新たな出会いもあり・・・と、いい旅だったな~・・・って、帰りの飛行機で外を見ながらしばし感慨にふける。

また、飛行機の窓から見える朝日がきれいでね!上の写真です。

なんだかシミジミしちゃいました。

こうして、もうすでに出会った人たちに会いたくなっちゃって、困るんだよね・・・本当に。

フォレスト・ガンプじゃないけど、一期一会ってことでこの先会わないかもしれない人もいるわけだし。やはり出会いは大事だな~と思うのでした。

これはストックホルムのアーランダ空港。ここに着いた時点でまだ朝の8時とかそんなもん。あ、ちなみに帰りの飛行機ではなにも問題ナスィでした!ホッ・・・。

ストックホルム中央駅から今度は電車に4時間ちょいのって、一路南端の自宅に向かうため、空港から中央駅に向かう。

このとき、アーランダエクスプレスとか、そういう電車もあるんだけど、とにかく節約のため、安いバスと普通の電車をのりついで中央駅まで向かう・・・。時間はちょっと余分にかかるけど、これで約1000円もうきます。時間的に急いでなかったらこの行き方はオススメ。バス15番でマーシュタ駅まで行き、そこから電車に乗る。1時間以内なら同じキップ使えるし。

ストックホルム中央駅では電車がくるまで1時間しかなかったのに、ストックホルムの友だちが仕事の合間に駅まで会いにきてくれた。2人であわててマックでランチ。そして、友だちは荷物を電車まで運ぶのを手伝ってくれた。

こういう友だちの優しさがほんと心に沁みるう~・・・。

またくさいこと書きますが、こういう全部のいい思い出を色々思い出してジーーンとしながら、電車で数時間。

とうとう20日ぶりの自分の家に着いたのであった。

スウェーデンの諺で、「遠くもいいけどお家がいちばん」っていうのがあるんだけど、旅の直後はなんかそれを実感。色んなことがありすぎた・・・自分のベッドがシアワセ。

でも・・・本当にいい旅だった!

次の日からもう学校だったんだけど・・・。

これにて、長々と1ヶ月以上もかかって更新した冬の旅の記録、

オワリ!!

キルナ縦写真館

アビスコからキルナに戻り、ラスト2日間キルナの町中をうろつく。

今回は文章に関係なく、キルナの写真をお届け。

雪や氷の風景を、光や芸術(?)で美しく飾ってます☆

超ビックリしたのが、同じく南端のルンド大学の、一度か二度パーティーであったことがあるスウェ人の男の子が日本人の女の子と一緒にキルナに来ていて、インフォメーションの中のおみやげ物屋さんでバッタリ会った!

これは驚いたな~・・・。世界は狭い。

そして、キルナに来ることになった時からチェックしていた、キルナ在住の日本人、サチコさんに急遽お会いしてみよう!と思い立ち、突撃。ピンポーンと訪ねてみる。(突然、本当に申し訳ありませんでした・・・)

スウェーデン人のご主人とかわいーい娘さん、カーリンちゃんにもお会いする。いつもサチコさんのホームページでしか見たことがなかったのに、生カーリンちゃん!かわいかった~☆

サチコさんは二人目のお子さんがもうすぐ産まれる!という忙しいときだったにもかかわらず、私とお茶に付き合ってくださり、色々北の面白い情報を聞かせてくださいました。

その節はありがとうございました!!

←いったんもめん、またはこんにゃく状の氷のオブジェ。今後彫刻するらしかったんだけど、今はどうなったんだろう?

前も書いたことがあるけど、私は犬の次に白くまが大好きなんです。家には白くまのぬいぐるみが3体ほどある。

ということで、前はスウェーデンには白くまがいると思って、生で見るのを楽しみにしていた部分もあったのだが、いないと聞いたときはけっこうショックだったなぁ・・・。

でも、一応白くまには遭遇しました・・・。

←これ。白くまの親子です。

あぁ・・・嬉しいような、むなしいような・・・。

そして、キルナの中で私が一番気に入ったお店はここ!

←キルナ在住の4人の女性アーティストが、セラミック、フェルト、皮、ガラス、木など、それぞれの分野で作品を作り、公開&販売している。

物によってはとても高いけど、小さなものならオシャレでなんとか買える値段。ここで日本のママンなどにお土産を購入。

普通のお土産やさんだと、なんかいかにも!ってかんじのお土産が高~い値段で売ってるので、ほとんど買わず。

オーロラですが、小さいのは見ましたが、壮大なのは見れませんでした・・・悲。そして、やはり本格カメラじゃないと写真におさめるのは無理ということで、あのおちびオーロラだけ私の記憶の中にとどめておきます・・・。まあ、小さいながらも見れてよかったけど・・・。

最終日はひたすら夜もキルナを練り歩き、次の日早朝6時のフライト(早すぎ・・・)に向けて、荷造りをしたのでした。

2/15/2007

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅 <アビスコ国立公園そしてオーロラ編>

3日目の朝。

期間を決めない気ままなアビスコの旅だけど、肩も痛むし、なにかと刺激が強すぎたのもあって、今日あたりキルナに戻ろうかな~って気分になる。

その前に、ドイツ人とイタリア人のバックパッカーが勧めてくれていた、アビスコ国立公園にハイキングしてみようかな、と思った。

肩が痛くてリュックをしょえないのもあったし、とにかく気負わずに行ってみようと思ったので、手ぶらで行くことにする。

ウェアのポケットのひとつにカモミール紅茶入りの小さな水筒、もうひとつにチョコレート、もうひとつにカメラとバッテリー、もうひとつにケータイ。以上。これでもし遭難してもチョコとお茶とケータイでなんとか生き延びられるだろう・・・ってかんじで。

そして首からはお決まりのMP3プレーヤーをかけて、いざ出発。

いちばん上の写真の看板のいちばん上の”Rallarva:gen”の表示どおりに行くと景色がいいと勧められていたので、言う通りにしてみる。

ひたっすら冷たく澄んだ空気の中をもくもくと歩く。

静寂、静寂、静寂。

時々音楽聴いたり、静寂の中を歩いてみたり。

これもまたスペシャルな体験でした。

途中、所々でお茶を飲んだりチョコかじったり。

写真の色合い見れば一目瞭然だけど、とにかく寒い。

見渡す限り、壮大な雪山、雪原が広がっていて幻想的。

←これがアビスコならではラポッテンです。真ん中がお椀のように凹んだ山。

夏は夏できれいなんだろうな~~。

数時間歩いてみたけど、人っ子ひとり会わない。

だから、大声で歌を歌ってみたりしました・・・。(人前では絶対やらない)

雪の上には色んなサイズの動物の足跡もあった。

午後1時過ぎたあたりから日の陰りを感じたので、慌てて道を引き返し、暗くなる前になんとかユースに戻った。

そして荷造りをして、宿泊料金を支払って、オーナーとまたガシッとハグをして、お別れをして、また電車でキルナまで戻ったのでした・・・。オーナーにはご飯やマッサージなどでお世話になったので、一応お礼のお手紙まで書きました・・・。

ちなみに、荷物はひたすら左肩で持った。肩痛すぎだったので・・・。

キルナに着いてから、夜、空にうっすら浮かぶ緑色のオーロラを発見。でも・・・よく写真でみるようなカーテン状の大物ではない・・・悲。帯状ではあったけど・・・。そんなかんじでした。

つづく

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅<江頭2:50に出会った~編>

犬ぞりは昼で終わった。ユースに戻るも、あまりに肩が痛くて、涙が滲むくらい。 とにかく痛くて、ウェアも脱げないし、ブーツも脱げない感じ。

オーナーのおじさんが来て、脱ぐのを手伝ってくれた。
そのおじさんは、若いときスキーの選手だったそうで、そういう怪我を診れて、しかもマッサージもできるから、あとでおじさんが住んでるユースの3階に来なさい、と言われる。

午後は痛み止めを飲んでひたすら寝る。起きてても痛い、寝てても痛いという最悪なかんじ・・・。

←これがユースで泊まった部屋。6ベッドある部屋を1人できままに使う。

犬ぞりができたという満足感があるものの、こんな遠いところまできて、何も持てないくらい肩を痛くしてしまった・・・という心細さでたまらなくなる。

夕方になって、また外でハイキングをしていたドイツ人、イタリア人が戻ってくる。またみんなでお茶。

イタリア人の女医さんは去年もここのユースに泊まったそうで、そのときの犬ぞりで同じく負傷したんだそうだ・・・。後から気付いたんだけど、ユースにはゲストブックがあって、各国からの旅行者の書き込みが残されていたんだけど、ドイツ人のお兄さんいわく、以前にドイツの女の子が犬ぞりやって鼻の骨を折ったとか、腕の骨を折った人もいると書いてある・・・など言ってた。恐るべし犬ぞり。読んでてもやってたかな・・・たぶんやったかな・・・。 不謹慎だけど、腕を痛めただけなのはまだよかったのか?と思ったり。

その2人はその日の夜5時過ぎの電車で一路ノルウェーのナルヴィックに向かうということで、みんなで連絡先交換して、ハグしてお別れをする・・・。駅まで見送りに行った。短時間だったけど、濃い出会いでした。裸で一緒に走り回った仲なので・・・(←かなりひきずります・・・今もトラウマ。)

2人を見送った後、ユースに戻ると、その夜は正真正銘、客は私だけになってしまった。なんかサミシイ。
まー、買っておいたバゲットでも食べるかな~なんて思ってると、オーナーが降りてきた。

「今夜は君だけか、じゃー、夜ご飯を一緒に食べよう!3階においで」と言われる。息子の1人は2階に住んでるんだけど、彼はこなかった。

奥さんが亡くなられたのか離婚したのかわからないけど、3階にはけっこう長いこと1人で住んでる雰囲気。

←オーナーが、彼の友だちがアビスコで狩ったという新鮮なエルク(ヘラジカ)の肉を料理してくれた。

オーナーがキャンドルをつけて、ビールやパンなども振舞ってくれる。
なんかとてもフレンドリーなおじさんなんだけど、こんなところで2人っきりで 過ごすのもなんかヘンな気分だよな~・・・と複雑な気持ちになりながらも美味しくいただく。

肉は牛肉とかとたいして変わらない味でした。いや、牛肉よりもっと肉の味がしっかりしてて美味しかったかな・・・。

オーナーとは、日本の自殺率の高さとか、オーナーがノルウェーに持っているという別荘の話とか、趣味の油絵の話などをする。

←これはオーナーが書いたというハスキーたちの絵。

なんか犬への愛が感じられて、ちょっと微笑ましい。

ストレス発散のために書くそうで、最長でも1時間以上はかけないそうだ。私はこう見えても中学~高校時代ずっと油絵部だったのだという話をすると、アッチャー・・・ってかんじだったけど、私はこのハスキーの絵好きだな~。自分が楽しんで書くのが一番だよね。

まあ、そんなわけで、のんびりと時間は過ぎていたのだが、またもや!ここで衝撃が・・・・もうこの旅、衝撃多すぎ。

ここで、オーナーが例の肩をマッサージするので床に横になるようにといったので、私はセーターの下にババシャツ、スウェットの下にレギンスというかっこをしていたのだが、脱ぐように言われたのでババシャツとレギンスで横になった。

そこにオーナーがやってきて、ババシャツも脱ぐように言ってきて、しかも下着も取れと言われたのだ・・・さすがに上だけだけど、それでもキツすぎです・・・。

とりあえず、腹ばいになって肩~背中をマッサージしてもらう。まあ、かなり上手でしたけど・・・。

その後、ありえないことに仰向けにされる。上、なにも着てません・・・もーーー!!!ありえなすぎる!!!ありえない!!!
という心の叫びもむなしく、もうされるがままってかんじでした・・・。

ハァ・・・・・。

その時の私のかっこはまるで江頭2:50。北の果てで、ユースの3階で江頭状態で転がってる私って・・・と、また頭の中が疑問でうずまく。私、騙されていたんだろうか・・・。(というわけで、江頭に出会ったというより、自分が江頭だったって話ね。)

まあ、なんか恥ずかしさであまりリラックスもしないまま耐えてるうちに、マッサージは終わった。

なんでサウナといい、二日間も続けてこのおじさんにさらしてるんだろう・・・ほんと・・・。

まあ、それでおじさんにお礼言って、そそくさと1階に降りました。

いやぁ~、これまた、一般的にはどういう対応をするべきだったのか今だに悩みます。マッサージのプロとか言われてもやりすぎだっただろうか?それとも、そういうものなのだろうか?答えはわからず・・・。

肩の痛みは結局夜中も続きました・・・。

つづく

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅 <とうとう犬ぞり!編>

前日のサウナの衝撃も覚めやらぬうちに次の日の早朝。

とうとう念願の犬ぞりの日である。朝も元気に起床し、ユースから無料で借りられるウェアに身を包み、オーナーの息子である犬ぞりマスターを待つ。お兄さん到着。私と同じ年くらい?なかんじ。名前はアンドレアス。

なんとその日は犬ぞり参加者が私1人だった。「ラッキーだねー!」と言われる。

アンドレアスが運転する、高速スノースクーターの後ろに乗せてもらい、犬たちのもとへ。このスノースクーターがまたものすごい速さで、コワおもしろかった!

昨日すでに犬たちに挨拶をすませてるので、やぁ、また会ったね!ってかんじ。そこでアンドレアスが、「さ、犬たちにハーネス(っていうのかな?)つけるところからやってみよう!」と言った。50頭のなかから、アンドレアスが私に(女性に?)適した犬を選んでくれているらしく、その犬たちの檻の中にはいって、ひたすらハーネスを装着。犬たちは人が入ってきたことが嬉しくて、もうジャンプジャンプである。キスされまくり。これから重労働だというのに、健気な子たち・・・。(実際、犬ぞりという作業は犬たちにとってガンガン走れるからうれしいのだろうか?それとも、重くて面倒くさいだけなのだろうか?疑問である。)

ここで大きな誤解が・・・。私は最初、よく雑誌とかで見るような、お客さんはただソリの上に座ってて、マスターがそのソリを運転してくれるのだと思っていたのだが、どうも私が自分で運転するらしい流れだ・・・。アンドレアスは自分のソリを準備し、どうも私に運転の仕方を教えてくる。「(・・・え?自分で運転・・・?)」という不安がよぎる。そしてその不安は的中!

アンドレアスがもう、颯爽と自分のソリを走らせはじめ、後ろでアタフタしてる私に「付いてきな!Have a fun!」と言って走り始めてしまった・・・。

(ハ、ハヴァ ファンっていきなり言われたって・・・)と、焦りつつも、はい、ここでまた出ました~、”ここまできたら・・・行くしかない・・・!!”という変な思い切り。

そして私も走り始めた@自分だけの犬ぞり・・・・

←(この逞しい顔つきと、ピンととがった三角の耳が素敵すぎます・・・。)

いや、これが早いのなんのって・・・犬ぞり。ビュンビュン飛ばします。私はなんとか立って、アンドレアスの後ろをついていくのがやっと・・・。スノボ経験はある私だけど、また違う意味のスピード感で、生きた心地がしない(マジ)。やる前は、のん気に2時間コースと3時間コースで迷ったくらいだけど、2時間にしといてよかった・・・と最初の数分で思ったね。

でも、まあなんとかコツがつかめてきたその時、事件は起こった。

なんせマスターと私2人きりだったもので、マスターも言ってたけど犬たちがいつも以上に飛ばしていた。(いつもは8人くらいいるのでスピードも遅いらしい)

そのスピードで、急な下り坂+左折という場所にさしかかったとき、犬たちは勢いよく角をまがった。

その瞬間、私は空中に放り出されて、そのまま地面に叩きつけられた・・・。もう、頭の中で鮮やかなオーロラが見えましたね・・・。

数分間(に感じたけど、実際もっと短かったんだろうな・・・)もう痛くて痛くて起き上がれず、地面に突っ伏す。犬たちは前を走っていたアンドレアスが停めてくれた。犬たちの「え?転んでんの?」という視線がイタヒ・・・。

アンドレアスが駆け寄ってきて起こしてくれる。右肩がジンジンと痛い。「肩をまわしてみて」と言うからまわしてみたら、なんとかまわる。「骨は折れてないね。このまま走る?それとも引き返す?」と聞かれる。もう、どうせ半分くらいまできてるし、この際最後まで行ってしまおうと決意。

「・・・い、行きまっす・・・!」

もう、その後は犬ぞりの振動が右肩にガンガンくるので、片手運転というすごく手馴れた感のある運転までしてしまう。慣れてくると、凸凹のときの膝のバネ使いとか、スピード制御法とかがわかってきて、だんだんと「犬ぞりサイコー!」って気分になってきた。

相変わらず立ち直りは早いのであった。

出発したときはまだ薄暗かった外も、だんだん明るくなってきて、なにしろ朝日がまぶしいアビスコの広大で真っ白な雪原を犬たちと走るのは、負傷していたとはいえ、かなーーり気分爽快!

すごいのは、犬たちはすごいスピードで走りながらおしっこやウ○チをボタボタとするところ。それをよけようとするとバランス崩して転ぶので、極力気にしないように走る。犬たちの勢いはほんとすごい!しかも道が2手に分かれてるところとかで、マスターが「右!」って言うとちゃんと右に入るし。時々間違えちゃって、マスタに「右だってば!」言われると、犬たちが「・・・?え?あ、右ね。はいはい」ってかんじで方向転換する姿がまた萌える。

しかし肩はジンジンと痛み、身体を打ちつけたときにカメラがどうなったのかが非常に気になっていたので、途中で休憩してカメラのチェック。うれしいことに、私の3年も使っているデジカメちゃんは生きていた!かなりホッとする。しかし電池はほぼなくなっていたので、慌てて記念撮影。アンドレアスが撮ってくれました。

←運転手、おいら。

あぁ・・・犬ゾリの仲間たちと記念すべきこの1枚!感動です!!

4匹みんなが前向いてなくてちょっと残念だけど、後ろの列の左の子がカメラ目線できゃわいい~☆

もう犬たちはこうしてる間も、「早く行こうぜ!早く行こうぜ!」とものすごく引っ張る。

そして、のこりの犬舎までの道のりをなんとか完走したのでした・・・。

それにしても、慣れてくると本当に楽しいものです、犬ぞりって。負傷したにもかかわらず、またやりたくてたまりません。

とにかく、念願の犬ぞりが出来て、記念すべき日でした・・・。完走記念(?)の、表彰状までもらいました。

そうそう、このアビスコよりもうちょっと観光地化しているキルナとかアイスホテルとかで犬ぞりすると、ちゃんと運転手さんがいて、客は座っているだけでいいらしいです・・・。同じ時期にキルナで犬ぞりをやった友だちに、犬ぞりで怪我した話したら「よくあれで怪我しますね~」と笑われたけど・・・汗。それはたぶん自分で運転だったからじゃーーー!泣。

というわけで、自分で運転したい人はアビスコ、乗ってるだけがいいならキルナってかんじでしょうかね・・・。

それにしても、この時に打った肩が意外と尾を引くのだった・・・。

つづく

2/14/2007

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅 <衝撃の夜・その1編>

買い物を終えてユースに戻ると、イタリア人とドイツ人のバックパッカーたちも戻ってきていた。

←この共同キッチン兼リビングルームで、しばしみんなでお茶を飲みながら色々喋る。

会話は共用語の英語になるわけだけど、スウェーデン語できるようになるにつれて英語がどんどんおかしくなっているので、喋るのも一苦労・・・。ルー大柴の「一緒にトゥギャザーしようぜ」並みにスウェーデン語が怪しく混ざった英語を喋ってしまうのであった・・・。

でも、まあ彼らも英語が母国語じゃないので、なんとか会話は成り立つ。それぞれ1人旅なのもあって、別につるむ人もいないし、なかなかいいかんじ。

午後4時ごろなのに、外は真っ暗。シーンとした室内にはラジオもテレビもない。(写真に写ってるラジカセは故障中)

でも、私も入れて、そこにいたみんなが自宅にテレビがないという事実が発覚。なかなか面白い事実だった。”テレビなくても十分生活できるよね~”、”パソコンでDVD観れるし、ニュースもネットで見れるしね~”という話などをする。こういう辺鄙なところに1人で来る人たちというのは国は違えども似たような生活をしているのか??

そしてもう一つビックリしたのが、イタリア人の女性は私と同じく歯科で働いていた!今も現役で歯科医師で、冬休み中1人で北欧を旅しているのだそうだ。とても感じのいい、優しい女性だった。そして、しばし歯科の話で盛り上がる。

そのとたん、そこにいたドイツ人のにいさんが無言になって、「歯科関係者が2人もいるなんて・・・いま背筋がゾクッとしたよ・・・」と言っていた。やはり歯医者は嫌われ者だぁ~・・・。

ちなみにそのイタリア人の歯科女医さんとはすごく仲良くなって、今でもメールしあってます☆出会いとは不思議なものだな~。あの日あの時あの場所で会えなかったら一生会うこともないような人だもんね。当たり前だけど。

そんなかんじで楽しく過ごしていると、ユースのオーナーのおじさんが降りてきた。

「さて、みなさん、本格サウナをするかね?」と言ってきたので、私たちはせっかくここまで来たし、あったまるためにもやるかーってことになった。

おじさんが、「じゃあ、タオルと石鹸を持って付いてくるように」というので、そのとおりにして、みんなで付いていく。

←これがサウナの脱衣所。タオルかけがトナカイの角なあたりが流石だな~と感心するのも束の間・・・

そこで衝撃が!!!

私、サウナって日本の温泉みたいに男女別れてやるもんだと思ったのに、サウナがある建物に入っていくと、なんと目の前にすでにスッポンポンのオーナーとドイツ人の兄さんが!!!「(マママママジで混浴かよ~!聞いてないよ~!!)」と、一見平静を装いつつも内心は慌てふためく。引き返そうかと思ったその時、イタリア人の女医さんも全部脱いだ・・・。そして、みんな1つしかないサウナの中に入っていく・・・。「Acoも早く来なよ」と言われ、もうここまできたら行くしかなーい!どうせ、今後会わないだろう!と自分を奮い立たせて・・・やりました、私も。全裸サウナ・・・。しかも、タオルを巻いて入ったら、「それはお尻の下に敷くためのものだから取りなさい」とオーナーに言われる・・・。またもや刺激的な体験をしてしまいました・・・。しかも、なぜオーナー、あなたまでやる?という疑問が・・・。日本で、しかも女性だけの温泉でも前とか隠すのに、しかもフィンランド人の女友達とサウナやったときもタオル巻いてたのに、なぜ?なぜ、ここで自分は・・・という疑問が常に頭の中を渦巻く。

でも、まあみんなで世間話などをしながらサウナをする。もう、ヘタに恥ずかしがってるほうが余計恥ずかしいという雰囲気だったからね・・・。そしてだいぶ熱くなってきたころ、「じゃ、みんなで雪の中にでるよー!」と・・・。そう、本格サウナとは、温まった身体を雪の中で冷やして、そしてまた温まって・・・を繰り返すらしい・・・。北の果て、星空の下、マイナス20度くらいのところで、全裸で男も女も雪の中を走る・・・かなり異様な光景に感じたけど、そこでやっちゃうのがまた自分・・・。足の裏が冷たいのなんのって!で、またサウナ・・・の繰り返し。身体はかなり温まりました。他の人もみんな当然のように全裸なんだけど、みんなも私みたいに平然とした顔をしながらも頭の中には疑問が渦巻いてたのかな??

でも、もしこれが万が一男数人と自分ひとりとか、それとか日本人旅行者(男)とかが一緒だった場合、話は違うと思う・・・。たぶんなにがなんでもやらなかったな・・・。イタリア人女医さんがいたから踏み込めた、というのはある・・・。

裸の付き合いをしたからか(?)、ほかの宿泊者たちと一気に近いかんじになって、サウナ終わってからもみんなで厚着してオーロラ観に行ったり、またユースのキッチンでお茶しながら夜中まで喋ったりしました。

それにしても・・・刺激が強かったっす。

つづく

2/13/2007

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅 <サンリオに出会った~編>

アビスコに来たときは、1泊で帰るつもりで2日分の食料は持ってきてたんだけど、延長する時のことを考えて、食料買出しにいく。次の日は日曜日で店は全部休みなので・・・。

ここは人口200人の町。学校には子供が合計20人いるらしい。

スーパーも1こだけあります。こういうところに住んでる人もいるんだからすごいよな~と、つくづく思う。。。

スーパーは”Stormarknad”(大きいお店)というだけあって、こんな辺鄙なところにしてはなかなかの品揃え。

物色してると、なんと懐かしいものを発見。

ケロケロケロッピにポチャッコに・・・このアヒル、なんて名前でしたっけ?それが気になって気になって・・・。分かる人おせーてくださいーー。

ここまで来た記念に、ちゃんと歯ブラシも買いました♪北の果ての歯ブラシ。なかなかレア物です。

1日くらいパンしか食べなくても生きられるよな~、と、ここではオーブンで焼くだけでOKのバゲット3本セットと歯ブラシしか買わなかった。

店の外に出たのはまだ午後3時。

なのに、もう真っ暗になってました・・・。

一人旅、しかも極寒、そして真っ暗、なかなか心細いものがありましたな~。

つづく

2/12/2007

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅 <かっこいい北のお友だち編>

とうとうこの時がきた!!

待ってましたー!!待ってましたー!!

素敵な犬ぞり戦士たちとの感動のご対面です!!

ユースから歩いて10分ほどのところに、彼らは住んでいました。

全部で50頭いるらしい。

近づくだけで、犬くささとオチッチのにおいと、犬の鳴き声が。

私の友だちはよく知ってると思うけど、私は犬を見るだけで自動的に赤ちゃん言葉スイッチがONに切り替わり、犬の言葉読み取りモードもONに切りかわります。(読み取れてると思ってるだけだけど、けっこう当たってると思うんだよね。)

逞しいハスキーのあんちゃん。ちょっとボスっぽい貫禄。

「お!お客さんかな?まず俺に挨拶していけよ」

はい。入り口でまずあんちゃんにご挨拶です。

私:「ちゃむいけど(寒いけど)、おちごとがんばってるんでちゅねー(お仕事がんばっているんですね)」と、誰もいないことをいいことに人目もはばからず、普通ボリュームの声で、しかも日本語で話しかける私。

かわいらしいハスキーのお嬢さんもいました。

「おきゃくさん・・・かしら?」

私:「こんにちはー!かこいいでちゅねー(かっこいいですね)」と、ひたすら声をかけてまわる。

←この子は特に人に触られるのに飢えているのか、ひたすら檻ごしに身体をおしつけてきて、なでると目をウットリと閉じるのが印象的だったなぁ・・・。片目は見えないらしいです・・・泣。

みんなフレンドリーで、吠えるものの、檻の真ん前までいくとシッポぶんぶん振りながら近づいてくるのが・、

ももももも萌え~~~・・・・・

「あなた だあれ?どこからきたの?」

はい、はーい!にほんじんですよー!でもスウェーデンのみなみにすんでますけどねー!(誰もそこまで聞いちゃいない。)はるばるきましたよー!

なんせ待望のご対面なだけに、テンションあがりっぱなし。

しかしここ、マイナス15°くらい。満タンだったデジカメの電池はこの4枚でご臨終でした。

信じられないことに、犬小屋はみんな雪の上に建ってるんだけど、小屋の中で寝てる子もいれば、なんと雪の上で丸くなって寝ている子まで。

考えただけでこっちが凍え死ぬよ・・・。

しかも、1日に1回、600ccしかごはんをもらわないんだって。しかも、いつも同じ、固いドックフード。

そこで私は思い出した。

この実家の我が家の坊やたち。

なんですか!!!ストーブの真ん前に!!!怒

しかもその暖かそうなマット!!!

しかもしかも、ごはんにササミを茹でたのとか混ぜないと食いつきが悪い!!!

あぁ・・・北のお友だち・・・世の中にはこんな犬もいます・・・。本当にごめんなさい・・・。
このような事実を北のお友だちに突きつけるのはあまりにシビアなので、こういう甘やかされた犬がいるということは秘密にしておいたけど・・・

やっぱ恥ずかしかったなぁ~~・・。

犬ぞりは次の日!ってことで、

「あちた、たのちみにちてましゅからね~(明日、楽しみにしてますからね)、よろちくね~(よろしくね)」とワンコたちに声をかけ、その場を後にしました。

そして、その日はアビスコ・オストラをうろついてみることにしたのでした。なんせ午後2時過ぎには日がしずむので、さっさと用事(ユースでは自炊なので、ちょっとした食べ物を買わないといけなかったのです。)をすませないと、後は暗闇なのでね・・・。

つづく

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅 <ユースホステル編>

駅から降り立ち、トボトボと歩いていると、あっという間にユースホステルを見つけた。

”DOGCAMP”という文字に胸が高鳴る!

犬だ!犬だ!とうとう犬だーーーー!!!

駅から歩いて10分くらいのところでした。

踏み切りもないので、自分で線路を渡って向こう側に行くのだ。

ユースホステルの名前は「ABISKO FJALLTURER」である。

ユースは普通の大きい一軒家ってかんじ。

入り口も普通の民家のようなドア。中に入っても誰もいないんだけど、どうもレセプションが上にありそうなのでいってみると2階がレセプション。

でも、どうも父と息子2人の家族経営のユースだったようだ。女性の影なし。

優しそうな60代くらいのおじさんがでてきて、中の説明を色々してくれる。

ちょうど今は、ドイツとイタリアからバックパッカーが来ているけど、いまは外に行ってるからまたあとで会えるでしょ~と言われる。

共同のキッチンにも案内される。

ここで衝撃が!!!

なんと、日本の「あいおい生命」のカレンダーがかかっているではあ~りませんか!

「黄金色」の意味をいきなりスウェーデン語で聞かれる。

ここは旅行者ばかり来る=英語を普段話しているとのことで、私がスウェーデン語できることがおじさんは驚き&うれしかったらしく、カレンダーに書かれた意味をひととおり聞かれました。

そして色々なものの使い方を説明してくれて、最後に

「なにか質問は?」と聞かれて、わたしゃ速攻、

「犬に会いたいんですけど、どこにいるんですか?」と聞いてみた。

「(いきなり犬かよ!!!)」って顔された。けど、犬の宿舎の場所を教えてもらったので、荷物を置いてソソクサと犬に会いにいくことにしたのであった。

つづく

2/06/2007

前代未聞なこと尽くしアビスコの旅<出発編>

当初の予定ではキルナのみに滞在だったのだが、キルナは想像以上に普通サイズの都市(いい意味ですよ)だったこともあり、ここまできたからにはもうちょっと北のアビスコ(Abisko)まで行ってみるか~ってことで、アビスコに行くことにする。

キルナのインフォメーションにいってみると、そこに超簡単な1枚の紙のユースホステルのちらしが1枚だけ残っていた。アビスコのユースホステル。1泊+犬ぞりこみで700SEK。(約11900円)。その後は1泊150SEK。(約2550円)。キルナの中だと、犬ぞりだけでも最低ライン800SEKくらいするのばかりだったので、これはいいと、早速電話して予約をとる。ちらしもラスト1枚だったので、予約が取れるか不安だったのだが、あっさりOK。

今回の北の旅の主な目的はなんといっても犬ぞりとオーロラなので、テンションうなぎのぼり↑。

そして一路アビスコへ向かう!ま、たったの約1.5時間の電車の旅なんだけど。電車賃は約1200円で、電車の中で払えばOK。

最初の写真はキルナ駅です。レンガ造りの重厚な建物。

2枚目は、駅からの風景。朝10時すぎなのに、まだ左側に月がみえます。

空の色が素敵でした。

外で突っ立って空を眺めていたんだけど、息するだけで鼻の中が凍えてくる。

駅の中の待合室は人がいっぱい!しかも、スウェーデン人というより、外国人旅行者ばかりという印象。ドイツ語、イタリア語、中国語などが飛び交う。

電車が15分くらい送れて到着。しゅっぱーつ!

←世界の車窓から。

頭の中を、「世界の車窓から」のテーマ曲と、石丸謙二郎さんの声が流れる。(あの番組大好きでした。)

アビスコには、国立公園があります。(http://www.abisko.nu/sommar06/english/national_park.asp

それだけあって、窓からの眺めは雄大な自然。雪をかぶった山脈。眺めていて飽きません。夏は夏できれいなんだろうなぁ・・・。

ちなみに、このままこの電車に乗っていると、ノルウェーのナルヴィクまでいけちゃいます。

あっという間にアビスコ駅に到着。アビスコの中にも、アビスコ・オストラ駅と、アビスコ・ツーリストステーション駅の2駅があります。

ツーリストステーション駅には、かなり大型のユースがあるんですけど、私はそんなことも知らず、オストラ駅のほうのを予約してたので、オストラのほうで降りる。

降りてみたら・・・その駅で降りた人、4人しかいなかったんですけど・・・。私以外の3人はストックホルムから遊びに来てるスウェーデン人で、ちょっと散歩したらまたすぐキルナに戻るとか・・・。

ってことは、あんなに乗車したのに私だけかい・・・とちょっと不安になる。しかも、駅は無人。

スウェ人3人組に、「Lycka till!」(グッドラックの意)とさわやかに言われ、さようなら。

地図を見ながら、ユースホステルに向かったのでした。

つづく