どうやらこのテレジーンという場所の一部は、1940年にゲシュタポ(ナチス・ドイツの秘密警察)に牢獄として使われていたところだそうだ・・・。そして、1945年までに、そこで約2500人の囚人が殺されたと。また、この場所の別の部分はユダヤ人のゲットーだったそうで、これまた多くの命が奪われたそうで・・・というわけで、テレジーンはユダヤ人の悲劇的な歴史を物語ってる場所だそうです。
うちら、妙なポジティブスィンキング(そうなのか?!)で、「こういう場所に今後いつ来るかも分からないし、かえってよかったかもね!」「うん、ただ楽しいだけの旅じゃなくて歴史的なことも勉強になるしね!」「うん。アハ、アハハ」ってなかんじで、この町を周ることにしたのでした。
それにしても、人けがない。特に女性をほとんど見かけない。
道路に散らばるガラス片、ユダヤ人のダビデの星の絵、何かを燃やしてる臭い、曇り空も手伝って、もう気分はその大変な時代にタイムスリップ。たくさんの人が泣き、悲しみ、逃げ惑い、絶望したんだろうなーっていうことがヒシヒシ伝わってきて、胸が苦しくなった。
人も、なんかちょっと雰囲気怖くて。私なんて、何もしてないのに男の子にけしかけられて、無視したら足を棒で殴られたし!
けっこうな痛さだったけど、シカト。怖くて何もできないよ!
なんであんなアグレッシブなわけ?!知らない奴に叩かれるなんてさぁ、初めての体験だよ 泣。 (知ってる人にだってもちろん叩かれたことないです。)
友だちも有刺鉄線の向こうにいるシェパードに吠えられ、(オラ、腹いせに写真撮ってやった!)だんだん小雨も降ってきて、もう気分的に限界で、うちらは帰ることにしたのでした。気分的にここに長くいるのはムリ!下の記事にのせたバス停でバスをチェックしたら、1時間後くらいまでバスが来ない。
ほかにどこも行くところもないので、おやつを食べながらしりとりをして(小学生か?一応、スウェーデン語しりとり☆)バスを待つ。
無事プラハに戻れた時はほんとホッとしたーーーー!!!
でも、今まで本で読んだり映画で見たりはしてたホロコーストだけど、漠然と「大変だったんだなー」くらいしか思ってなかった。実際こういう場所歩いてみて初めてもっと感情移入ができたし、もっとこのときのことが知りたくなった。
そういうわけで、自分を納得させるとかいうわけじゃなく、本気で、うちらの発音ミスでここに来れたのはある意味よかったな、と思うのです。そうでもなきゃ来なかったし。考えさせられる旅になりました。
教訓:旅先でキップを買うときは、口だけでなくメモにでも書いて見せて確認しましょーー。



















