犬ぞりは昼で終わった。ユースに戻るも、あまりに肩が痛くて、涙が滲むくらい。 とにかく痛くて、ウェアも脱げないし、ブーツも脱げない感じ。
オーナーのおじさんが来て、脱ぐのを手伝ってくれた。
そのおじさんは、若いときスキーの選手だったそうで、そういう怪我を診れて、しかもマッサージもできるから、あとでおじさんが住んでるユースの3階に来なさい、と言われる。
午後は痛み止めを飲んでひたすら寝る。起きてても痛い、寝てても痛いという最悪なかんじ・・・。
←これがユースで泊まった部屋。6ベッドある部屋を1人できままに使う。
犬ぞりができたという満足感があるものの、こんな遠いところまできて、何も持てないくらい肩を痛くしてしまった・・・という心細さでたまらなくなる。
夕方になって、また外でハイキングをしていたドイツ人、イタリア人が戻ってくる。またみんなでお茶。
イタリア人の女医さんは去年もここのユースに泊まったそうで、そのときの犬ぞりで同じく負傷したんだそうだ・・・。後から気付いたんだけど、ユースにはゲストブックがあって、各国からの旅行者の書き込みが残されていたんだけど、ドイツ人のお兄さんいわく、以前にドイツの女の子が犬ぞりやって鼻の骨を折ったとか、腕の骨を折った人もいると書いてある・・・など言ってた。恐るべし犬ぞり。読んでてもやってたかな・・・たぶんやったかな・・・。 不謹慎だけど、腕を痛めただけなのはまだよかったのか?と思ったり。
その2人はその日の夜5時過ぎの電車で一路ノルウェーのナルヴィックに向かうということで、みんなで連絡先交換して、ハグしてお別れをする・・・。駅まで見送りに行った。短時間だったけど、濃い出会いでした。裸で一緒に走り回った仲なので・・・(←かなりひきずります・・・今もトラウマ。)
2人を見送った後、ユースに戻ると、その夜は正真正銘、客は私だけになってしまった。なんかサミシイ。
まー、買っておいたバゲットでも食べるかな~なんて思ってると、オーナーが降りてきた。
「今夜は君だけか、じゃー、夜ご飯を一緒に食べよう!3階においで」と言われる。息子の1人は2階に住んでるんだけど、彼はこなかった。
奥さんが亡くなられたのか離婚したのかわからないけど、3階にはけっこう長いこと1人で住んでる雰囲気。
←オーナーが、彼の友だちがアビスコで狩ったという新鮮なエルク(ヘラジカ)の肉を料理してくれた。
オーナーがキャンドルをつけて、ビールやパンなども振舞ってくれる。
なんかとてもフレンドリーなおじさんなんだけど、こんなところで2人っきりで 過ごすのもなんかヘンな気分だよな~・・・と複雑な気持ちになりながらも美味しくいただく。
肉は牛肉とかとたいして変わらない味でした。いや、牛肉よりもっと肉の味がしっかりしてて美味しかったかな・・・。
オーナーとは、日本の自殺率の高さとか、オーナーがノルウェーに持っているという別荘の話とか、趣味の油絵の話などをする。
←これはオーナーが書いたというハスキーたちの絵。
なんか犬への愛が感じられて、ちょっと微笑ましい。
ストレス発散のために書くそうで、最長でも1時間以上はかけないそうだ。私はこう見えても中学~高校時代ずっと油絵部だったのだという話をすると、アッチャー・・・ってかんじだったけど、私はこのハスキーの絵好きだな~。自分が楽しんで書くのが一番だよね。
まあ、そんなわけで、のんびりと時間は過ぎていたのだが、またもや!ここで衝撃が・・・・もうこの旅、衝撃多すぎ。
ここで、オーナーが例の肩をマッサージするので床に横になるようにといったので、私はセーターの下にババシャツ、スウェットの下にレギンスというかっこをしていたのだが、脱ぐように言われたのでババシャツとレギンスで横になった。
そこにオーナーがやってきて、ババシャツも脱ぐように言ってきて、しかも下着も取れと言われたのだ・・・さすがに上だけだけど、それでもキツすぎです・・・。
とりあえず、腹ばいになって肩~背中をマッサージしてもらう。まあ、かなり上手でしたけど・・・。
その後、ありえないことに仰向けにされる。上、なにも着てません・・・もーーー!!!ありえなすぎる!!!ありえない!!!
という心の叫びもむなしく、もうされるがままってかんじでした・・・。
ハァ・・・・・。
その時の私のかっこはまるで江頭2:50。北の果てで、ユースの3階で江頭状態で転がってる私って・・・と、また頭の中が疑問でうずまく。私、騙されていたんだろうか・・・。(というわけで、江頭に出会ったというより、自分が江頭だったって話ね。)
まあ、なんか恥ずかしさであまりリラックスもしないまま耐えてるうちに、マッサージは終わった。
なんでサウナといい、二日間も続けてこのおじさんにさらしてるんだろう・・・ほんと・・・。
まあ、それでおじさんにお礼言って、そそくさと1階に降りました。
いやぁ~、これまた、一般的にはどういう対応をするべきだったのか今だに悩みます。マッサージのプロとか言われてもやりすぎだっただろうか?それとも、そういうものなのだろうか?答えはわからず・・・。
肩の痛みは結局夜中も続きました・・・。
つづく
4 kommentarer:
うわー!!私だったら、そのおじさんを”問題おじさん”ととると思います>_< 速攻、ネイ!って言うと思います笑 だって、下着をとる意味が分からない!リラックスという意味でなのかしら・・!?まー、セーターは分かりますが、ババシャツも私は無理です。逆に、マッサージに慣れている人ならばババシャツくらい着ていたって体の感触で分かると思うし・・。
それとお風呂も真っ裸はすごいです!!多分、私だったら下痢のフリをするなぁと読んでて思いました笑 私、他人とお風呂に恥ずかしくて入れなくて、なので日本の温泉も貸切に出来るところしか行かないのです>_<
またも衝撃!!!!!!!!!!(゚д゚)マヂ?!
江頭状態でマッサージとは!!!!!
でもマッサージとかってブラの金具?とかがあると当たるから、下着とるとこもあるよね…。あ、もちろん日本では女性専用&シャツは着用だけどっ!
でも家に2人きりでしょっ?!ヘタしたら襲われるんじゃ…汗
アメリカとかだったらその状況は確実にヤバイ気がする!!(←アメリカに偏見だけど)
一人旅は気をつけてぇ~~~!!
kikiさん>
こんにちは!
やはり問題おじさんですか・・・。
私、ヘンなところで用心深いわりに、こういうところでドジるんですよね・・・。
Kikiさんを見習って、もっと用心深くいきたいと思います。
なんか妙に清潔感というか怪しさがただよってないおじさんだったもんで、つい・・・ってこの”つい”が危ないんでしょうね。気をつけます・・・!!!
日本で、親戚のおばさんと温泉とか無理なタイプなんですけど、なぜか他人だとできちゃうんですよね・・・。Kikiさんと正反対なかんじですね! 苦笑。
みさ>
ねー・・・我ながらちょっとバカだったかなって思うよ・・・。でも、↑のコメントにも書いたけど、あまりに無害そうなおじさんだったという雰囲気でね。。。それにしてもブラまでっていうのにはけっこうやられました。「ちょ、ちょっとムリッす・・・!」と言って笑顔で去るくらいの技術を身につけないとなあ。あの雰囲気でヘタに警戒するのもまずいかんじだったし。
難しいっす!
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