学校は、日本には存在しないタイプの学校なんで説明が難しいんだけど、いちばん近いタイプは定時制とか単位制の学校かな・・・。定時制といっても夜間じゃもちろんないんだけど、10代~中年まで、いろんなタイプの人がくる学校。といっても、外国人は私入れて3人だけで、あとはスウェーデン語ペーラペラのスウェーデン人たちなんで、かなり選択ミスだったか・・・と思うこともあるけどね・・・。
この授業は社会科。この授業は、ほぼ全員が若者。でも、20歳ちょいの人が多いから、10代が多いクラスよりは全然落ち着いてる。10代が多いクラスなんて、動物園です・・・汗。
この日の宿題は、「それぞれなにかメッセージ性のあるものを身に着けて学校にくること」だった。もう、生真面目な日本人な私は(日本ではかなり粗いほうだがね・・・)1週間、なにを着ればいいのやら・・・と悩み、なにも特別な服はないし・・・と思ってたら唯一、浴衣があったことを思い出した。メッセージは「日本から来ました~、エヘ」ってかんじでいいかなって思って、でも、さすがに恥かしくて学校に着て行く勇気はなかったので、持参して行った。
ハロウィーンみたいな、みんなヘンテコなかっこで来ることを想像していたら・・・(だからカメラまで持っていってしまった。)
みんな、やけに普通・・・泣。
ちなみに、いちばん左の白いTシャツの男子は、スウェーデンでいうNHK歌謡大賞みたいな番組があるんだけど、それ反対!ってメッセージで、次のグレーのパーカーの男子は、ただ鼻ズマリを解消する薬を持って、「今、カゼひいてます」ってメッセージなだけだし、次の男子はサッカーボール持ってきてて、「サッカー好き」ってメッセージだったし・・・。あとは、ほんとに普段と同じかっこで、「これが本当の自分だってメッセージです」とかね。あとは、ある男子はぬいぐるみを持ってきてて、「子供の心を忘れないってメッセージ」って言ってて、これはまだマシだったな。
せっかくカメラ持ってたんで、隠し撮り。だからなんかヘタな写真ですいません。
で、自分の番・・・。もう、ほんとイヤだったけど、でもやらないと宿題忘れになってしまうので、(あと、この授業の先生が好きなので、忘れたって言いたくなかった。)浴衣を着ました。公衆の面前で!(服の上からね。)
そしたら、「オオーー」「ワオーー」と、一応感嘆の声はありましたよ・・・。一応言ってくれたってかんじ?
「1日中着てればいいのに!」とか色々言ってくれた。(絶対ヤダ。)
で、「日本から来たってことと、外国で、人と違っている(人種的にね。)ということは時にとても困難だってメッセージです」って言ったら「ホーー」「フーン」「ヘーー」ってかんじの微妙な反応だった。タハハ。
で、先生が「すばらしい!はい、それではAcoに質問をどうぞ!」って言って、何聞かれるかとドキドキしてたら、
「えーと、あの足の指が分かれてる靴下をなんで履いてないんですか。なんでサンダル(下駄だと思われる。)を履くのにわざわざああいう靴下を履くんですか」って質問が・・・・全然授業とも私のメッセージとも関係ないじゃん!!!
なんでよりによって、足元を突っ込んでくるんじゃ・・・(もちろん、足までやってられないので、靴を履いてました。)しかもなんで足袋なんて知ってるんだね、君・・・。
で、先生が笑顔で追い討ちをかけるように、「Aco、なぜですか?」って聞いてくるし・・・。
だから、「なんで履いてないのかというと、スウェーデンまで持ってきてないからです。なんでああいう靴下があるのかというと、裸足でサンダルをずっと履いてると、足が痛くなるからです。それに靴下履いたほうが心地いいからです。」とお答えしました・・・。一応、間違ってないよね??
質問はそれで終了・・・。それだけかい!!
ま、そこそこ評判はよかったし、ちょっとは文化を伝えられたってことでよかったとしよう。
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